自然・環境
 
【山崎川】
山崎川は、平和公園の猫ケ洞池に源を発生し、名古屋港に注ぐ延長13.6km、流域面積約26平方kmの河川です。山崎川の桜は、「サクラの名所100選」に認定された全国的に有名な桜の名所です。山崎川の石川橋から新瑞橋の約2.8km区間に約600本のソメイヨシノの桜の木が植えられています。

昭和50年6月10日、汐路小学校の体育館で、当時PTA会長の奥村勘右衛門さんが3年生の児童を対象に、「汐路学区と瑞穂区の昔話」という題で講話されました。山崎川に関する部分を抜粋します。



今から65年から70年ぐらい前のお話をしようと思います…。

山崎川の昔の流れは今の川すじとだいぶ違っているでしょう。昔の山崎川はだいぶまがっているし、汐路中学校の運動場の中を通っていますね。昔は石川橋のところに水車がありました。松月町の東の白雲橋のところにも水車があり、今の汐路中学校のところにも、また、瑞穂公園の一番大きな総合グランドの東のところにも水車があったのです。そのころ、このへんにあった水車というのは、今の水力発電と同じしかけです。水力発電はダムがあって水をため、高いところから水を流して、電気を起こしていますね。このへんにあった大きな水車をまわすには、川の上流に「堰(せき):水流をせきとめるために川や水路の中に設けられたしきり。」をつくって水を止めます。その止めてたまった水をそこから横に細い川をつくって流し、その水を使って水車をまわしたものです。みなさんが山へ行ったときに、コトンコトンと水車がまわっているのを見たことがあるでしょう。あれはたいていそのうちの一軒のものです。このあたりにあった水車は大きなものでした。
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